香りで巡る風景~ブレンドのすすめ~1月編
沖縄県宮古島・サトウキビ刈りと製糖工場
「香りで巡る風景~ブレンドのすすめ~」と題しまして、毎月日本の風景をイメージした精油のブレンドをご紹介いたします。
宮古島と言えば、何が浮かびますか?
宮古ブルーの青い海、白い砂浜、ブーゲンビレア、珊瑚!
きっと夏のリゾート地を思い浮かべられるのではないでしょうか!
どこか懐かしく、それでいて内地(本土)とは違って、異国情緒がたっぷり、非日常を味わうには最適です。
宮古島は6月から9月がトップシーズンとなりますが、オフシーズンである1月から3月頃にも、訪れてみたい理由があります。
内地(本土)は、寒さ厳しい冬ですが、宮古島では半袖で過ごせる日があるほど、暖かく過ごしやすい気候です。
さらに観光客が少なく、ゆったり過ごせるのも魅力です。
そして、Aroma’s storyの読者様にだけ、この時期のお楽しみをこっそり、お伝えしますね。
宮古島では、1月からサトウキビ刈りが始まります。
農家さんは家族総勢で刈りを行い、それでも人手が足りないので近所の方々も手伝います。
朝早くから、サトウキビ畑からは、楽しげなおしゃべりや笑い声が聞こえてきます。
内地(本土)では地域の皆で共同作業をすることは少なくなってきました。宮古島ならではの和気藹々とした雰囲気に心が温かくなります。
そんな中で刈られたサトウキビは、ダンプカーに山盛り積まれて、製糖工場に向かいます。
ダンプカーが通った道路には、そこかしこにサトウキビが落ちていて、地元の人たちは、ああ今年もこの季節がやってきたのだなと実感するものです。
この時期、製糖工場は朝から夜遅くまで、フル稼働。煙突からは、煙が出ています。
工場周辺では、黒糖の甘苦い香りが漂っています。製糖工場の近くに車を走らせると、車内でも感じるほどに黒糖の香りが辺りにたちこめているのがわかります。
黒糖の香りは甘苦く、そして温かみを感じます。
人の繋がりを大切にしているみゃーくぴとぅ(宮古島の人)の人柄が出ているのでしょうか。
そして、この黒糖の香りが漂うのはこの時期だけのもので、宮古島に日本一早い春の訪れを知らせる合図になっているのです。
香りを愛してやまないAroma’s storyの読書様に、宮古島の春の訪れの香りの風景をイメージしたブレンドをお届けします!
澄み切った青い空と宮古ブルーと言われる青い海をクリアーな香りのティートリーで、みゃーくぴとぅのおおらかで人とのつながりを大切にする心と、黒糖の甘く苦味のある香りとフレーバーをジャスミンとシナモンリーフで表しました。
ティートリー Melaleuca alternifolia
オーストラリアの原住民アボリジニが万能薬として使っていたとされるティートリー。
その幅広い可能性から、身体を守るための植物として近年注目を集めている精油の1つです。
シナモンリーフ Cinnamomum verum
シナモンリーフはスパイシーでありながら甘く優しい香りの精油です。心も体も温めてくれます。
ジャスミン Jasminum grandiflorum
ジャスミンの芳醇な甘く温かみのある香りは、日が暮れるとともにより強く香り、インドでは「夜の女王」と呼ばれています。
【比率】
ティートリー 3 :
シナモンリーフ 2 :
ジャスミン 1
【このブレンド精油の使い方】
◎クローゼットのカビっぽいにおいにアロマサシェ
クローゼットや押し入れは閉めっぱなしなので、カビっぽいにおいがしがちです。そんな時はアロマ香るサシェをクローゼットにつるしましょう。
レシピはコチラ→https://www.aromastore.jp/html/page121.html
※レシピの精油をこのブレンドに替えて作製しましょう。
◎まるでゼリーのようなプルプル石鹸
ゼラチンパウダーで作るプルプル石鹸。外出から帰宅した後の手洗いにおすすめです。
レシピはコチラ→https://www.aromastore.jp/html/page148.html
※レシピの精油をこのブレンドに替えて作製しましょう。
ティートリーのクリアな香りに温かみのあるシナモンリーフとジャスミンの香りが、寒い冬に心を温かくしてくれそうです。
思い出(記憶)と香りはリンクすると言われています。
風景を香りでデザインすることで、思い出が更に深まりそうです。
次回の「香りで巡る風景~ブレンドのすすめ~」は、「東風吹かば~」で始まる有名な和歌が詠まれた風景です。
乞うご期待!