10月「寒露」~二十四節気と暮らしの香り
二十四節気とは、1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、更にそれぞれを6つに分けた季節の移り変わりを表す名称です。
この二十四節気は太陽の動きをもとに定められ、それぞれの節気は天候や生き物を美しい言葉で表されており、古くから農作業や人々の生活に密接にかかわっていました。
そんな二十四節気を毎月1つ取り上げ、季節を香りで表現していきます。
草花に霜になりそうなくらいの冷たい露が宿る頃。
朝晩は冷え込みますが、お昼間は雲がたなびく秋晴れになり、過ごしやすい日々が多くなります。
空気は澄み渡り、高く真っ青な空。心地よい秋風がそよぎます。
寒露の初候には、雁などの冬鳥の渡りも盛んとなり、中候には菊の花が満開になります。
そして、末候には鈴のような鳴き声でキリギリス(ツヅレサセコオロギと言われています)が家の戸口で鳴き始めます。
自然の移ろいや生き物、植物の営みで、私たちは季節が進んでいることを感じます。
天高く
早朝の冷え込みと真っ青な高い空。空気の純度が高く感じられ、心身が研ぎ澄まされるようです。
越冬のため、日本で過ごす渡り鳥が規則正しく列をなして飛来します。
秋晴れの穏やかな寒露の空です。
そんな寒露の空を表したブレンドのご紹介です。
【メインの精油】
染みとおるようなスーッとするさわやかでグリーンな香りの精油です。
【ブレンドする精油】
爽やかでハーバルな香りの中にも甘さも感じられる真正ラベンダー、人気の精油の一つです。
シナモンリーフはスパイシーでありながら甘く優しい香りの精油です。
【比率】
ユーカリラディアータ 2 : 真正ラベンダー 3 : シナモンリーフ 1
ユーカリラディアータの爽快さと真正ラベンダーのハーバルな香りが混ざり合うことで、呼吸をスムースにし、頭をクリアにしてくれます。まるで空気が澄んだ青く高い空の下にいるような爽かさを感じさせてくれます。
その中に、ほんの少しシナモンリーフの甘さや温かみが加わることで、秋晴れの穏やかさを表し、心が温かく満ち足りた気持ちになりそうです。
寒露の頃の天が高くなる秋晴れの穏やかな日々を、ぜひ香りで体感してみてください。
日本には美しい四季の移ろいとそれらに合わせた暮らし方があります。
二十四節気で季節を読み取り、五感で感じる。
自然や生き物で季節を感じるのは、日本ならではの感性ではないでしょうか。
毎月、わたしたちと一緒にAroma’s story で四季の香りで感じてみませんか。
来月もお楽しみに。