2月「立春」~二十四節気と暮らしの香り
二十四節気とは、1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、更にそれぞれを6つに分けた季節の移り変わりを表す名称です。
この二十四節気は太陽の動きをもとに定められ、それぞれの節気は天候や生き物を美しい言葉で表されており、古くから農作業や人々の生活に密接にかかわっていました。
そんな二十四節気を毎月1つ取り上げ、季節を香りで表現していきます。
立春は、暦の上では1年の始まりの節気です。
暦の上では春になったいう言葉です。
寒さが和らぎ、生き物が春支度を始めるころ、梅のつぼみもほころび始め、春の足音が近づいてきます。
降る雪が雨に変わり、雪解けが始まります。
やがて、春告げ鳥のウグイスの鳴き声も聞こえ始めます。
実はウグイスは最初から「ホーホケキョ」とさえずることができないのです。
「ホーホケキョ」の途中で止まったり、調子が外れたりしますが、何回もさえずり練習を重ねて、「ホーホケキョ」と鳴けるようになるそうです。
人間と同じで、上達の速さは個体差があるそうす。
うぐいすが練習をしている姿を想像すると、なんだかほっこりとした気持ちになりますね。
光の春
立春とは言え、気温はあまり上がらず、寒さに震えているころですが、水仙や梅が咲き、春に向けてつぼみを徐々にふくらませてくる沈丁花やミモザを見ると、春は徐々に近付いているのだなぁと感じます。
そして、日の光は、1か月前より幾分も明るく暖かくなっています。
冬場、日照時間が少ない高緯度に住む人々は、この日の光を見て、春の訪れを感じるそうです。
そんな光の春を香りのブレンドで表しました。
メイチャンの太陽のような明るさを感じる香りは、春の日の光を表し、シベリアモミやパチュリの香りは雪解けが始まった森の木々や草が顔を出し始めた様子を表しています。
寒さで縮こまった心身が、春の訪れを感じる香りで、ゆるゆるとほどかれていくのを感じてみませんか。
【メインの精油】
フレッシュなレモン調の中にグリーンさ感じる香り
【ブレンドする精油】
ウッディで深みのある温かい香り。
深く落ち着きのあるオリエンタルな香り
【比率】
メイチャン 1 : シベリアモミ 3 : パチュリ 1
ようやく春の足音が聞こえ始めた立春。
メイチャンの明るく太陽なような香りと雪解けの森の木々や草たちの香りを感じ、春の訪れを心待ちしながら、寒い冬を乗り越えましょう。
日本には美しい四季の移ろいとそれらに合わせた暮らし方があります。
二十四節気で季節を読み取り、五感で感じる。
自然や生き物で季節を感じるのは、日本ならではの感性ではないでしょうか。
毎月、わたしたちと一緒にAroma’s story で四季の香りで感じてみませんか。
来月もお楽しみに。