Aroma's Story

2024.06.01

香りで巡る風景~ブレンドのすすめ~6月編

京都府宇治市・三室戸寺の紫陽花

「香りで巡る風景~ブレンドのすすめ~」と題しまして、毎月日本の風景をイメージした精油のブレンドをご紹介いたします。

京都府宇治市の別名「あじさい寺」と呼ばれる三室戸寺。

梅雨の時季には、2万株のあじさいが庭園いっぱいに咲いていて、まるで紫陽花の森のようです。

西洋アジサイ、額あじさい、柏葉アジサイ、幻の紫陽花”七段花”など、約50種の紫陽花が色とりどりに咲き乱れる様は、訪れる人々の目を楽しませてくれます。

中にはハート型の紫陽花もあり、見つけると恋が叶うと言われていますね。

この三室戸寺の創建は、奈良時代までさかのぼります。

光仁天皇の勅願により創建されたと伝わり、皇族や貴族の崇敬を集めました。

盛衰興亡を繰り返し、現在の本堂は1814年に再建されたものだそうです。

阿弥陀堂・鐘楼・三重塔とあわせて京都府指定文化財になっています。

不快な気分になる湿っぽい梅雨の季節ですが、庭園を見渡す限り咲いている紫陽花に、気分が自然と明るくなってきます。

毎日を過ごしていると、どんより重い気分の時も、晴れ晴れと軽い気分の時もありますよね。

雨に打たれながら大きな花を咲かせる紫陽花を見ていると、どんな状況でも、そのときにしか見えないものがあると気づかされます。

一期一会の出会いの大切さと、どんな逆境でも花を咲かせる前向きさ、紫陽花の姿にふと立ち止まり明日からの自分を思い描く瞬間。

そんな様々な思いを込めて、三室戸の紫陽花の風景を香りに表してみました。

真正ラベンダー Lavandula angustifolia

南フランスのプロバンス地方の品種の真正ラベンダー。涼やかでやわらかな甘さを感じる香りです。

ベイローレル  Laurus nobilis

柔らかい甘さの中にもスパイシーさがある香りです。

ベチバー Vetiveria zizanioides

大地のような香りの中にほのかな甘さある香りです。

【比率】

真正ラベンダー : 3

ベイローレル  : 

ベチバー    : 

【このブレンド精油の使い方】

梅雨時の冷えた身体を温めるバスソルト

梅雨の時季は、気温の寒暖差や湿度、エアコンによる冷えで、体調を崩しがちです。

そんな時は、アロマバスソルトが入ったお風呂に浸かりましょう。思った以上に体が冷えていることに気が付きます。

香りに包まれて、心身ともに整えていきましょう。

レシピはコチラ→https://www.aromastore.jp/html/page100.html

※レシピの精油をこのブレンドに替えて作製しましょう。

エアコンで冷えた重くだるい脚のトリートメントオイル

職場のエアコンが効きすぎて、足元が寒くブランケットが手放せない。という方もいらっしゃるかもしれません。 そんなエアコンによる冷えから、脚の重さやだるさを感じた時はセサミオイルを使ったオイルトリートメントがおすすめです。

レシピはコチラ→https://www.aromastore.jp/html/page214.html

※レシピの精油をこのブレンドに替えて作製しましょう。

涼やかなハーバルな中にも甘さを感じる香りの真正ラベンダー、グリーンを感じるベイローレル、深みのある大地のような香りのベチバーが、しとしとと雨が降る中に、色とりどりの紫陽花が咲いているような風景を感じさせます。

湿度が高く不快な気分にないやすい梅雨の季節ですが、雨の中でたおやかに咲く紫陽花のように、私たちもしなやかな感性でおおらかに過ごしたいですね。

思い出(記憶)と香りはリンクすると言われています。

風景を香りでデザインすることで、思い出が更に深まりそうです。

次回の「香りで巡る風景~ブレンドのすすめ~」は、夏本番に向かって、わくわくする風景です。

乞うご期待!