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2025.03.01

3月「春分」~二十四節気と暮らしの香り

二十四節気とは、1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、更にそれぞれを6つに分けた季節の移り変わりを表す名称です。

この二十四節気は太陽の動きをもとに定められ、それぞれの節気は天候や生き物を美しい言葉で表されており、古くから農作業や人々の生活に密接にかかわっていました。

そんな二十四節気を毎月1つ取り上げ、季節を香りで表現していきます。

太陽が真東から昇り、真西に沈む春分の日は、「彼岸の中日」と呼ばれています。

仏教では、あの世を「彼岸」といい、迷いのない悟りの世界であるとされていて、私たちがいるこの世を「此岸(しがん)」といい、迷いや煩悩に満ちた世界とされています。

彼岸は西に、此岸は東にあるとされていて、太陽が真東から昇って、真西にこの時期は、先祖と通じ合える日とされ、先祖供養をするようになりました。

お彼岸はインドなど他の国の仏教にはない、日本独自の行事となっているそうです。

また、春分の日は、「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」として、国民の祝日にさだめられています。

動物や植物が、厳しい長い冬を乗り越えて、冬眠から目覚め活動を始め、そして新しい命が誕生する季節となります。

春風

「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があるように、寒さは春の彼岸までで、それ以降は徐々に気候が良くなっていきます。

三寒四温で、気温の戻りがあるものの、暖かい春風が沈丁花の香りを運んでくれ、いよいよ春の到来を知らせてくれます。

マンダリンレッドが、春のうららかな太陽を表し、フローラル調のホーリーフがほのかに香ってくる春の花、そしてジュニパーベリーの深い森林のような香りが、冬から目覚めた木々を表してます。

うららかな春の太陽の下、暖かな春風がそよいでいるようなブレンドは、これから始まる新しい世界に何かいいことが起こりそうな予感をさせてくれます。

【メインの精油】

甘く優しい温州ミカンの香り。

【ブレンドする精油】

フローラル調のウッディ系の香り。

深い森の針葉樹の香りに、わずかに酸味も感じさせる香り

【比率】

マンダリンレッド 4 : ホーリーフ 2 : ジュニパーベリー 1

新しい生活への期待と不安が入り混じった複雑な気持ちに、時折自信がなくなりそうになります。

温かみのあるマンダリンレッドやホーリーフの香りと心を浄化してくれるジュニパーベリーの春風ブレンドの香りをお守りにして、新しい世界に飛び込んでみましょう。

日本には美しい四季の移ろいとそれらに合わせた暮らし方があります。

二十四節気で季節を読み取り、五感で感じる。

自然や生き物で季節を感じるのは、日本ならではの感性ではないでしょうか。

毎月、わたしたちと一緒にAroma’s story で四季の香りで感じてみませんか。

来月もお楽しみに。